「高校をやめたい」と思ったら|中退を決める前に知ってほしい3つの道

「高校をやめたい」と感じているあなたへ。その気持ちは、なまけでも甘えでもありません。いまの環境が、あなたに合っていないというサインかもしれません。

そしてもう一つ、知っておいてほしいことがあります。学校をやめること=高校卒業をあきらめること、ではありません。いまの学校を離れても、高校卒業を目指せる道はいくつも残されています。このページでは、中退を決める前に知っておきたい選択肢を、落ち着いて一緒に整理していきます。

結論:「やめたい」は、あなたを責める言葉ではありません

まず、いちばん伝えたいことからお話しします。「高校をやめたい」という気持ちは、いまの環境が自分に合っていないことに、あなた自身が気づけているサインです。無理を続けて心や体をすり減らすより、立ち止まって考えることは、とても大切な選択です。

そのうえで覚えておいてほしいのは、「学校を変える」ことと「高校をあきらめる」ことは、まったくの別物だということ。合わない場所を離れて、自分に合う場所で学び直す方法があります。あわてて結論を出さず、まずは「どんな道があるのか」を知ることから始めてみてください。

「やめたい」と感じるよくある背景

「やめたい」という気持ちの奥には、たいてい理由があります。うまく言葉にできなくても大丈夫です。下のような背景は、決して珍しいものではありません。

人間関係がつらい…クラスや部活の空気になじめない、話せる人がいない
勉強についていけない…授業のペースが合わず、遅れを取り戻せない気がする
朝、起きられない…体調や生活リズムが整わず、登校そのものが負担になる
学校の雰囲気が合わない…校則や集団行動になじめず、居場所を感じられない

どれも「あなたが弱いから」ではありません。その環境と、いまのあなたの相性の問題であることがほとんどです。まずは「自分は何がいちばんつらいのか」を、責めずに眺めてみてください。それが、次の一歩を選ぶ手がかりになります。

中退を決める前に知ってほしい3つの道

「やめる」以外にも、進める道があります。ここでは代表的な3つをご紹介します。迷ったら、比べるところから始めれば十分です。

① 転入(転校):在籍したまま、別の高校へ移る

いまの高校に在籍したまま、別の高校へ移るのが「転入(転校)」です。最大のポイントは、在籍が途切れないため空白期間ができないこと。前の学校で修得した単位を引き継げれば、同級生と同じ時期の卒業を目指すこともできます。通信制高校では、転入をおおむね随時(4〜12月ごろ)受け入れています。

② 編入:一度やめても、また入り直せる

すでに高校をやめている、あるいはやめたあとに学び直したい――そんなときは「編入」という道があります。中退した方が別の高校に入り直す制度で、通信制高校では4月・10月を中心に受け入れています。「一度やめたら終わり」ではなく、やり直せる仕組みがきちんと用意されていることを知っておいてください。

転入と編入の違いをくわしく知る

③ 今の学校で休養しながら考える

すぐに動かず、いまの学校に籍を置いたまま少し休むのも、りっぱな選択肢です。休学や保健室での過ごし方、スクールカウンセラーへの相談など、学校の中にも休みながら考える方法があります。心と体を回復させてから、あらためて「続けるか・移るか」を選んでも遅くはありません。急いで決めないことも、大切な選択です。

※転入・編入で引き継げる単位や卒業時期は、前の学校での在籍状況や修得単位によって一人ひとり異なります。手続きの詳しい流れは下のページでご確認いただけます。

転入学(転校)・編入学の手続きについて

通信制高校という選択肢

移り先を考えたとき、選択肢の一つになるのが通信制高校です。全日制とは違い、自分のペースで学べる仕組みが特徴です。

通学ペースを選べる…毎日通う必要はなく、週に数日や少しずつの登校から始められます
専門分野を学べる…高校卒業を目指しながら、興味のある分野にじっくり取り組めます
空白期間なしで卒業も…転入なら在籍が途切れず、これまでの単位を活かして卒業を目指せます

ヒューマンキャンパス高校・のぞみ高校にも、環境を変えて新しいスタートを切った先輩がたくさんいます。「合う場所を探す」という前向きな一歩として、通信制も検討してみてください。特に高校3年生の方は、卒業までの時間に余裕があるうちに相談しておくと選択肢が広がります。

高3で迷っている方へ:卒業までのタイミングを確認する

一人で抱えず、話してみる

いちばん避けたいのは、つらい気持ちを一人きりで抱え込んでしまうことです。話すだけで少し楽になったり、見えていなかった道が見えたりすることがあります。まずは信頼できる人に、気持ちの一部だけでも伝えてみてください。

保護者や家族…言い出しにくくても、あなたを心配している人がいます
担任やスクールカウンセラー…学校の中にも、あなたの側に立って一緒に考えてくれる人がいます
学校の外の相談窓口…家庭や学校の人に言いづらいときは、外部の窓口も利用できます

いじめや心身の不調など、つらさが強いときは、無理をせず公的な相談窓口も頼ってください。文部科学省の「24時間子供SOSダイヤル」(0120-0-78310)は、いつでも無料で相談できます。相談することは、弱さではなく、自分を守るための力です。

よくあるご質問

高校をやめたら、もう高校は卒業できないのでしょうか?
そんなことはありません。在籍したまま移る「転入」、やめたあとに入り直す「編入」など、高校卒業を目指せる道は複数あります。まずはご自身がどの立場にあたるかを確認するところから始めましょう。
「やめたい」と思っていますが、親にどう切り出せばいいか分かりません。
いきなり結論を伝えなくても大丈夫です。「最近つらい」「学校のことで相談したい」と、気持ちの一部から話し始めてかまいません。言い出しにくいときは、担任やスクールカウンセラー、外部の相談窓口を先に頼るのも一つの方法です。一人で抱え込まないことを大切にしてください。
通信制高校に移ると、同級生と同じ時期に卒業できますか?
転入の場合、前の学校で修得した単位を引き継げれば、同級生と同じ時期の卒業を目指せることがあります。引き継げる単位や卒業時期は在籍状況によって異なるため、まずは在籍がわかる資料をお手元に、個別にご相談ください。

今すぐ何かを決める必要はありません。「どんな道があるのか、話を聞いてみたい」――そのくらいの気持ちで大丈夫です。あなたのペースで、できることから始めてみてください。

「まずは近くで話を聞いてみたい」という方は、お住まいの地域の学習センターでもご相談を承っています。

お近くの学習センターを探す
転入(転校)・編入をお考えの方へ(コラム一覧)

監修:学校法人佐藤学園 ヒューマンキャンパス高等学校・ヒューマンキャンパスのぞみ高等学校 入学相談室 / 最終更新:2026年7月

資料請求・学校見学・体験授業はこちらから

おすすめコンテンツ