岡山

　皆さん、こんにちは、仲達英一郎です。

今回は、ある新聞のコラム記事で読んだ

6月3日開幕の杉本和陽（かずお）六段と藤井聡太棋聖

がぶつかり合う"棋聖戦五番勝負"についてのお話です。

写真の米長邦雄永世棋聖は、次のように言っています。

「将棋には手が伸びる、伸びない」という言い回しが

ある。

「思いっきり強気に出る場合は、必ずと言っていいく

らい成功する」と。

　その薫陶を受けた棋士"杉本和陽(かずお)六段（33）

・写真上"が棋聖戦五番勝負に挑戦することとなった。

彼はプロ棋士の通過点"三段リーグ"を8年半かかって抜

けた遅咲きの苦労人である。

　伸び悩む彼を見て、米長さんはこう諭した。

「お前の将棋は、野球に例えるとスリーボールになると、

次のボールを待ってフォアボールにしようとする弱気な

将棋だ。好球必打の覚悟がなくてどうする」と。

　プロとして苦節の月日を実らせた杉本六段は、

「盤上この一手」を旨とする前傾姿勢で挑戦する。

迎え撃つのは藤井聡太棋聖（22）（写真下）は、

30戦29勝1敗の天才である。

第一局は、師の米長さんから譲り受けた和服を着て臨む

という。

挑戦者杉本六段は、この戦いに際して千人の見方を得た

心持であろう。

　私自身は、将棋は門外漢で全く知識はないのだが、この話の中

ところどころに出てくる言葉の持つ力強さに、自然に背筋が伸ば

される思いがしている。

　最近の社会の閉塞感の中で背中を丸めがちな時、思い切りの

良い言葉は、私たちの腰を伸ばし背中を前へ前へと押し出して

くれる。その言葉の持つエネルギーを改めて感じさせてくれる、

コラム記事の紹介でした。

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