特別賞

佐々木さん

柏学習センター(1年生)

 「もしも一つ願いが叶うなら」私は、弟が歩けるようになってほしいと願います。

 私の弟は生まれつき歩けません。今年小学校に入学しました。入学式から車いすで学校生活を送っています。私には二人弟がいて、小学二年生の弟は放課後、友達と遊ぶ約束をして学校から帰ってきます。歩けないことが普通だと弟は思っているようで、今まで遊びに行きたい、とは言われたことは一度もありません。自分が何もしてあげられないことがすごく悔しいです。弟が一人で出来ることは少ないので家族の誰かが手伝って過ごしています。休日に出かける時は車まで抱っこして車まで連れていきます。一人で出来ないことがたくさんですが、車いすの操縦は家族の誰よりも、弟が通う小学校のお友達よりも上手だと思います。弟が歩けるようになったらもっとたくさんの思い出をつくってあげたいです。歩けないからとあきらめたことをしてあげたいです。母には、もう歩くことはできないと思う。と言われた時から一緒に歩くことが出来ないんだと実感しました。弟が歩けなくてもできるだけ楽しい思い出がつくれるように弟が好きな仮面ライダーの映画に今度行きます。車いすなので映画館までは公共機関は使わずに、母の車で向かいます。母と「一度はバスや電車に乗せてあげたいね。」と話をしましたが、そうはいってもできませんでした。周りと同じようにはできない弟を見ていると何もしてあげられないもどかしさで胸がいっぱいになります。

 この願いが叶うのなら、二人で手をつないでおでかけしたいです。みんなの普通を弟にも分けてあげて弟の普通にしてあげたいです。歩けないからと特別扱いをしているわけでもないですが、歩けるようになって周りのみんなと一緒でいられるようにしてあげたいです。

 弟が歩けることをうらやましく思っているのは私は聞いたことがありませんが、弟が言わないだけで思っているかもしれません。弟が弟自身と誰かを比べたこともないですし、歩けない自分を責めたこともないです。でも弟がこれから成長してから比べることが増えるかもしれないと思うと心苦しいです。

 私は、自分の将来のことも何も考えがまとまっていないですが将来は弟も支えていけるように考えていきたいです。少しでも弟が自由に生活できるようにしたいです。

 そして私は何よりも一つも弱音を吐かずに自分らしく何事も楽しそうに挑戦する弟が大好きですし、誇りに思っています。まだ小学一年生なのに人一倍努力している弟をとても尊敬します。小さい体でたくさんの壁を乗りこえていて私には出来ないことばかりです。弟は目の手術もしていて目が真っ赤だった時もありました。弟の痛々しい姿は頑張っている証拠でもあると思いました。自分の体と向きあって痛くても頑張っていて本当にすごいと思います。私には、これからも弟らしく前を向いていてくれればいいなと思います。ありえないことだけど、弟が歩けるように私は願います。