最優秀賞

東條さん

茂原本校(1年生)

   人は誰しもが一度は「もし願いが一つ叶うなら」と考えたことがあると思う。小さい頃なら「お菓子を好きなだけ食べたい。」とか「ゲームをずっとしていたい。」といったとても単純な願いを思い浮かべていた。

  しかし、成長するにつれて、願いの内容は少しずつ現実的なものになっていく。私にとっての今の願いは、「将来の夢を見つけること」だ。

 私は高校に入ってから、親によく「将来は何になりたいの?」と聞かれるようになった。友達の中には、すでに進みたい道を決めて努力している人もいる。医療系の進路を目指して勉強している人、スポーツの道に進みたいと日々練習を重ねている人。そういう友達を見ていると、心の底から尊敬すると同時に、自分にはまだはっきりとした夢がないことに焦りを感じる。

  もちろん、やりたい事が全くないわけではない。子供の頃は、パンが好きで、将来はパン屋さんになりたいと考えたこともある。最近は、誰かを笑顔にする仕事に興味をもつようになった。だが、それが本当に夢と呼べるものなのか、まだ確信がもてない。夢は簡単に決められるものではないし、一度決めても変わっていくこともある。だからこそ、余計に悩んでしまう。

  「もしも願いが一つ叶うなら」私は自分にとって大切な夢を見つけたいと願う。夢を見つけることは、ただ将来の職業を決めること以上の意味があると思う。それは自分がどんな人生を送りたいのか、何を大事にして生きていきたいのかをはっきりさせることだからだ。夢が見つかれば、そこに向かって努力する力が生まれる。たとえどんなに道が険しくとも、諦めずに挑戦する理由が生まれる。それが私にとって今、いちばん必要なものだと思う。

  そのために、私はできるだけ多くのことを経験してみたいと思う。本を読んで新しい考えに触れること、ボランティアで仲間と協力すること、さまざまな大人の話を聞くこと。そうした一つ一つの経験が、自分に合った夢を見つけるヒントになるかもしれない。そして、もし途中で「これだ」と思えるものに出合えたら、迷わず飛び込んで挑戦してみたい。

  将来の夢を見つけることは簡単ではない。時には友達と比べて落ち込むこともあるし、自分に自信がもてなくなることもある。だが焦る必要はない、そう思うようになった。人にはそれぞれのペースがあり、夢を見つける時期も人それぞれだ。大切なのは、夢が見つかるその日まで、自分なりに努力を続けることだと思う。

  「もしも一つ夢が叶うなら」私は自分の夢を見つけたいと願う。それは同時に、その願いは自分の努力次第で叶えられるものでもある。願いは魔法の力で叶うわけではなく、自分が動くことでしか手に入れられない。だから私は、これからもたくさんのことに挑戦し、経験を重ねていきたい。そしていつしか自分の心から望む夢に出会えたら、自信をもって堂々としていたい。

  夢は一度見つければ終わりではなく、時とともに変化していくものだと思う。だからこそ、私は今の自分の気持ちに素直になり、少しずつ進んでいきたい。たとえ夢が変わっても、それまでに積み重ねた努力は、将来必ず自分の力になるはずだ。

  「もしも一つ願いが叶うなら」私はその未来の自分に胸を張って会えるように、今を大切に生きたい。