第1回 「大学に進学するために必要なこと」
大学に行きたい!
そう大学進学を希望する高校生が大学に行くための絶対条件は何でしょうか?
一番分かりやすい表現にすると、「18歳以上で高校を卒業すること!」です。
卒業できないと大学に進学できないことは必ず理解しておきましょう!卒業の代替として、高等学校卒業程度認定試験(旧大検)の合格があります。
進学めざす方は、卒業見込みを立てたうえで、入試対策していきましょう。
次回以降、ちょっとずつマニアックな大学受験の話に踏み込んでいきます!
第2回 「志望校はどう決めるべき?」
進学への意志は目標設定がないと続きませんよね。
志望校はの設定が大学受験には非常に重要になります。
簡単に決めてほしい時期をお伝えすると「高校2年生」の時期になります。もちろん、早ければ早いほどよいですが、文理選択・オープンキャンパス・受験科目と決定までのプロセスはそう容易なものではありません。
1年生のうちから先生に相談し、学習への取り組みは志望校決定よりも早期に着手しましょう!
さて、志望校を決めるときのポイントですが、一般的には、①自分のやりたいこと②大学名・難易度③取得資格・就職実績の3点にまとめられます。
そのあとに、入試方式や受験科目で絞り込んでいくと第1志望校だけでなく、第2志望校以降も決まりやすくなります。
①自分のやりたいことが見つからない人も多くいると思います。
実は毎年多くの受験生が、「大学生」になるために進学しています。
4年間で高校時代とは異なる世界に飛び込むことで知見を広げ、自分自身の将来も広げています。
色んなことに触れてみたい、興味のあることが目移りしやすい、そういう生徒におすすめの大学の選び方もありますので、また別の機会にご紹介していきます。
第3回 学部や学科の違いを知りたい!
学びたい学部・学科で悩んでいる受験生は毎年多くいますね。
似ている学部や資格の違いは正しく情報収集して判断する必要がありますね。 例えば、経済学と経営学の違いは何でしょう?商学部も違いが分かりにくいですよね。
「ヒト、モノ、カネ、情報、時間」といった限られた資源を社会全体が豊かになるように使うためにはどうすればよいのかを学問として体系化しているのが経済学の目的です。 一方、実際の企業をケースに学ぶのが経営学、商品を軸に学ぶのが商学になります。
学部の一番の違いは「何が学べるのか」にあります。 理学部化学科と工学部応用化学科、文学部英米文学科と国際学部国際コミュニケーション学科と外国語学部英語学科… 似ているようで、違う学問は入学後の失望につながります。
さらに、大学によって、学部の名称は様々です! 大学への資料請求でパンフレットを入手したり、オープンキャンパスに参加したり…情報を手に入れることは容易い時代です。
何からやるべきか分からないという人は、 まずは資料請求から始めてみましょう!
パンフレットには学部の特徴だけでなく、どのような授業があるのかも掲載されていますので、ぜひチェックしてみてください。
AI大学進学コースのHRの時間やナナイロレッスンの進路Chでは受験情報や進路選択のヒントとなる機会が多くあります。 進路探求は「知っている」×「やりたい」×「できる(できそう)」を揃えていくことが重要です。
「知っている」ことを増やすところから選択を進めていきましょう!
第4回 いつから受験勉強をするべき?
受験勉強の開始時期っていつから始めるべきなのでしょうか。
受験勉強のゴールは「志望校合格」、スタートは「今の学力」になります。 つまり、ゴールに「間に合う」スタート時期を考えることが重要になります。
どれぐらいのペースで、どの科目をいつまでに進めていくのか計画を立て、 振り返りながら進めていくことで、ゴールに近づくことができます。
データ上では高校2年生の後期が受験勉強を始めた割合のピークになることが多くあります。 年々、現役生の進学比率が高まっているので、始める時期も保護者世代と比較すると「早期化」 している傾向にあります。
受験勉強は早ければ早い方がメリットがありますが、 目標が決まらないと始めにくいですよね。
人は「やる気」が出てから始めるよりも、始めてから「やる気」が出てきます。
まず第一歩を進めることがスタートを切るきっかけになることを期待しております!
第5回 入試の種類が多すぎて分かりません!
受験勉強の開始時期っていつから始めるべきなのでしょうか。
大学入試の多様化により、種類が分からないという相談をよく受けます。
どんな大学でも、大きく2つに分かれます。
一般入試と特別入試です。
一般入試は、現在の入試方式では一般選抜と呼ばれています。
昔ながらの学力重視の学科試験ですので、大学入試を経験されている保護者の方にもイメージしやすいと思います。
特別入試は、AO入試や指定校推薦と呼ばれる入試方式に代表される必ずしも学科試験に頼らない入試方式になります。
AO入試は総合型選抜、指定校推薦は学校推薦型選抜のカテゴリーに属しています。
入試方式で混乱している場合は、以下の3つでまとめてみてはいかがでしょうか。
①一般選抜
②総合型選抜
③学校推薦型選抜
次回はこの3つの特徴をまとめます。
お読みいただきありがとうございました。
第6回 3つの入試方式の特徴は?
前回の①~③の方式を覚えていますか?
①一般選抜
②総合型選抜
③学校推薦型選抜
①の一般選抜は学科試験による選抜です。
大学独自の入試と大学入試センターが課す「大学入学共通テスト(旧センター試験)」に分かれます。
国公立大学は2つの試験を受験して合否を決める方式を昔から変わらず採用されています。
私立大学はどちらかの受験、または一部合算した成績(得点)で合否を決めていきます。
②③は大きくまとめると「推薦入試」になります。
学校推薦型選抜は出身校の推薦書が必要な出願の条件となる推薦です。
評定平均(学校の成績)が出願の条件に課せられるかは大学によって異なりますが、傾向としては、総合型選抜よりも学校推薦型選抜で多く評定平均の基準が設定されています。
総合型選抜は自己推薦になりますので、書類選考に始まり、小論文や面接、プレゼンテーション、総合問題と各大学が定めた入試科目で合否を決めていきます。
近年の傾向としては、一般選抜の募集定員が減り、総合型選抜の募集定員が増えています。
総合型選抜と学校推薦型選抜を合わせて、「年内入試」とも呼ばれています。
入試の時期やスケジュールについては、今後書いていきますね。
お読みいただきありがとうございました。
第7回 総合型選抜の準備に必要なことは?
自己推薦のため、書類と面接が入試で課されやすい2つになります。
書類は「志望理由」や「活動報告」について記載することが主な内容です。
「志望理由」は自分自身が志望を考えたきっかけ(過去)、高校で取り組んだこと、大学に魅力を感じていること(現在)、将来成し遂げたいこと(未来)に分けて準備するとまとめやすいと思います。
「活動報告」は、高校時代に頑張ったことについて記載していきます。
実はこの部分が通信制高校の生徒が苦戦しやすいかもしれません。そうならないためには、学校の特別活動や様々な学校行事に主体的に取り組むことが重要です。
また、失敗した事例からも自分自身が成長したことをアピールできるのであれば、記載してもよいと思います。
自分自身の強み(長所ではないですよ)を、大学に伝えていくことが重要です。
大学や学部学科のアドミッションポリシーの確認を忘れずに準備していくことも重要です。(大学研究)
さて、ここまで書けば面接への準備も大きく異なるものではありません。
事前に記入できる志望理由と違うところは、リアルに自分自身をアピールするところです。
緊張するかもしれませんが、熱意を伝えられる絶好の機会です。
よりよい自分を見せようとするよりも、「入学したい」気持ちを伝えてほしいです。
2つの対策を組み合わせて準備できると思いますので、ぜひ取り組んでみてください。
2年生で読んでいただいている方は、今のうちから自己分析と大学研究は進めてみてください。
最後に、準備に共通して最もお伝えしたいことは「自分一人だけで対策しない」ことです。
周囲のサポートを受けられるような環境に身を置くことをおすすめします。
自分を俯瞰している姿を知るには、他者の目に頼ることを知るとよいですよ。
最後までお読みいただきありがとうございました。
第8回 入試の時期とスケジュール
各入試方式によって時期が異なります。
大きな特別入試の2つから整理しましょう。
【総合型選抜】
出願 9月1日以降 入試 10月1日以降 合格発表 11月1日以降
【学校推薦型選抜】
出願 11月1日以降 入試 11月以降 合格発表 12月1日以降
先に総合型選抜が実施され、その後に学校推薦型選抜が実施されていきます。
どちらも必ず実施されるわけではありませんので、大学毎に募集要項を確認するようにしましょう。
特に出願期間が短く設定されていることが多くありますので、早期の準備と対策はどの入試でも注意が必要です。
次に一般選抜のスケジュールですが、国公立大学と私立大学で大きく異なります。
大学入学共通テストは時期が決まっています。
1月中旬の土日で全国一斉に実施されます。
私立大学の入試日のピークは2月1日から2月中旬、国公立大学は前期日程が2月25日以降になります。
入試日と合格発表日は毎年固定で決まっている大学がほとんどになりますので、ぜひ一度、入試要項を確認してみてください。
私立大学の一般選抜もかなり複雑で多様化が進んでいますので、具体的な大学が決まりましたら、近くの先生にも相談してみてください。
それでも解決しなければ、在校生ならキャリア相談室を頼ってくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。